本文へスキップ

TEL. 0833ー72ー0027

〒743-0047 光市花園2-1-1

校長室からROOM


2019年度 入学式 式辞







 式     辞


 やわらかな日差しの中、まるで新入生の皆さんの入学を待ちわびていたかのように、校庭の桜の花が、ちらほらと舞い始めています。本日、ここに多数のご来賓の皆様並びに地域、保護者の皆様のご出席を賜り、2019年度浅江中学校入学式がこのように盛大に行われますことを、心から感謝申し上げます。
 百二十名の新入生の皆さん入学おめでとう。皆さんが入学されるのを心待ちにしておりました。
 皆さんは、本日より浅江中学校の生徒として仲間入りをされました。本校は、皆さんの先輩たちをはじめとする多くの人たちの手により、これまで、すばらしい伝統と校風が築き上げられてきました。皆さんには、この浅江中学校の生徒であるという誇りと自覚をもち、これからの三年間を過ごしてほしいと思います。
 入学に当たり、皆さんに二つのことについて、お話とお願いしたいことがあります。
 一つ目は、本校の教育目標の一つ「美しい心」を育むということについてです。ここで言う「美しい心」とは、他の人を思いやり、素直に感謝することのできる「温かい心」、自分も含めてまわりが今どんな状況に置かれているのかを冷静に判断し、一番ふさわしい行動がとれる「冷静な心」、お互いの違いを認め合い、協力できる「広い心」、そして困難に打ち勝とうとする「強い心」などを指しています。
 早速、日々の授業や部活動、生徒会活動などが始まります。また、宿泊学習、体育祭や文化祭などの学校行事も待っています。
 その中には、楽しいこともたくさんありますが、同時に、みんなで力を合わせて取り組まなければならない場面や、粘り強さが求められる場面、あるいは他の人の立場に立って物事を考えなければならない場面なども数多くあるでしょう。
 こうした活動の一つ一つに本気で取り組むことで培われていく「美しい心」を日々心がけて、態度や行動に表わせる人になってほしいと思います。そうすれば、必ず自分の世界が大きく広がり、自分の夢に一歩近づくはずです。
 皆さんにお願いしたいことの二つ目は、人とのつながりを大切にしてほしいということです。
 皆さんは、このマスコットキャラクターを覚えていますか。これは、「つながりん」という名前のキャラクターですね。浅江小学校でも、あさLOVEちゃんをはじめとしたマスコットキャラクターが皆さんの学校生活を応援してくれていましたが、中学校にも「つながりん」というキャラクターがいます。
 浅江中学校の正門を入ると、「つながり日本一」という大きな看板が見えてきます。本校は、人と人とのつながりを大切にし、その中でお互いが支え合い、協力し合いながら、皆が一緒に高まっていく、そんな学校をめざしています。
 この「つながりん」は、そうした思いや願いを受けて生まれたもので、校内のいろいろなところで皆さんの頑張る姿を見守ってくれているはずです。どうか、友だちとのつながり、先生方とのつながり、家族や地域の方とのつながりを大切にしながら、ぜひ、新しいクラスが「つながり日本一」のクラスになるように、浅江中学校が「つながり日本一」の学校になるように、皆さんの力を貸してください。
 今、皆さんの顔を見ていると、一人ひとりの表情から、「よしがんばろう」という気持ちが伝わってくるようで、とても頼もしく感じられます。
 まもなく、「平成」という時代が終わりを告げ、新しい時代がやってきます。新元号「令和」には、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められています。この新たな時代の到来とともに中学校へ入学した皆さんには、一人ひとりが、先ほどお話しした「美しい心」を育みながら、中学校での様々なことに挑戦し、皆が心を寄せ合い、「つながり」を深める中で、充実した学校生活を送っていくことを心より祈念しています。
 さてここで、高いところから大変失礼ですが、保護者の皆様に一言ご挨拶申し上げます。お子様のご入学おめでとうございます。今日から三年間、大事なお子様を教職員全員で責任を持ってお預かりいたします。成長盛りの百二十名のお子様をお預かりする訳ですから、いろいろな出来事があると思います。その時、一番大切な事は、保護者の皆様と私たち教職員が手を携えて子どもたちを育んでいくことだと考えております。お子様の健やかな成長のために、私たちもしっかりとつながっていけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 最後に、新入生の皆さんの浅江中学校での三年間がかけがえのない素晴らしいものになることを祈念して、式辞といたします。

                                      平成三十一年四月八日
                                       光市立浅江中学校長  伊藤幸子

 



平成30年度 卒業式 式辞






 式     辞

 厳しい寒さもようやく和らぎ、校庭の木々の芽にも、温かい春の兆しが感じられるこの良き日に、多くのご来賓の方々や地域の皆様、保護者の方々のご臨席をいただきまして、浅江中学校第七十二回卒業式が、このように盛大に挙行できますことを卒業生とともに心から感謝申し上げます。
 百三十七名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。そしてまた、これまで無償の愛を注ぎ、支え、励ましながら、この日の来るのを心待ちにしておられた保護者の皆様方に心からお祝いを申し上げます。
 今日の日のこの喜びは、これまで皆さんが日々続けてきた努力の結晶であるとともに、皆さんを慈しみ育んでこられたご家族の深い愛情や仲間の励まし、さらには地域の皆様方の温かいご支援など、様々な人々の支えのおかげであることを深く心に刻んでほしいと思います。
 さて、卒業生の皆さん、希望に満ちた入学式から三年の月日が経ちましたね。中学校で過ごした月日を思い起こすとき、今、皆さんの心に映っているのはどのような情景でしょうか。友と机を並べて、考え、意見を交わした日々の授業。時には悔しさを味わい、それをバネに練習に励んだ部活動。そして数々の学校行事や生徒会活動。そこには、多くの喜びや感動があり、しかし一方で、くじけそうになったこと、不安になったこと、歩むべき道の選択で思い悩んだ日々もあったことでしょう。家族や仲間、あるいは先生方や地域の方から励まされ、一つ一つ困難を乗り越えながら、今日の日を迎えたのではないでしょうか。努力や苦労や悲しみや喜びを経て、今があるのです。今ここにいる自分を、どうか心静かに見つめて、これまでの歩みを振り返ってみてください。
 まだ幼ささえ感じさせる入学式からほどなくして迎えた最初の大きな行事は、二泊三日の宿泊学習でした。「つながれ!クラスの輪 広がれ!学年の輪」をスローガンに、集団生活や仲間づくりのための多くのことを学び、中学校生活のスタートを切りました。
 一年生の二月の「しごと発見塾」。未知の世界と向き合いながら活動する皆さんの好奇心いっぱいの眼差しは、一人ひとりの未来への可能性をどこまでも感じさせるものでした。
 二年生五月の職場体験学習、そして翌年二月に迎えた立志式。こうした活動を通して自分自身の将来を見つめ、それを言葉にして堂々と表現している姿を見て、一人ひとりの大きな成長を感じました。
 最高学年に進級した皆さんは、何事にも真心を尽くして物事を成し遂げることの大切さを生徒会スローガン「誠」に込め、いくつもの行事や活動で、その実現をめざしました。
 五月の修学旅行。全員がやさしさに溢れた笑顔で修学旅行を楽しめるようにと準備を進め、この行事を通して、仲間とのさらに強い絆を築き上げました。
 九月の体育祭。ひときわ厳しい猛暑をしのぎながらの練習でした。どこまでやれるのか、誰もが不安を感じていました。しかし、雨天による二日遅れの体育祭は、皆さんの「闘志」と「情熱」のほとばしる中で、多くの感動とともに幕を閉じました。解団式の最後、全校生徒で空高く飛ばした帽子の先には、体育祭の成功を讃えるかのように美しい虹が浮かんでいました。
 そして、覚えているでしょうか。市民ホールという大舞台で感動の渦を巻き起こした十月の文化祭。甲乙付けがたい洗練されたクラス合唱は、上級生としての貫禄というものをただただ私たちに見せつけてくれました。さらにその後の地域の方とともに歌い上げた全校合唱。この気持ちのこもった歌声を聞いたとき、全校生徒で追い求めてきたスローガン「誠」を一人ひとりが形にしてくれているようで、熱いものが込み上げてきたことを覚えています。その中心となってこの素晴らしい舞台を演出してくれたのは、他でもない皆さんでした。
 一方で、文化祭二日目の学年劇で描いてくれたのは、未来の「あさなえジュニア」でした。どんなに社会が変わったとしても、どんなに世の中の効率化が進んだとしても、「あさなえジュニア」の活動は、人と人とのふれあいの中でこそ意味を成すものなのだ。「十五歳は地域の担い手」とは、人の温もりが感じられてこその合い言葉でなければならないのだと皆さんは語りかけました。
 人と顔を合わせ、人に会いに行きます
 人の思いや願いを形にしていきます
 安心・安全で住みたいまちをつくります
 つながりのあるあったかいまちをつくります
 これらのメッセージが客席に届けられました。それは、まさに皆さんのこの先の生き方そのものに対する思いを表すメッセージでもありました。今ここで学んでいるのは、一人ひとりが自分の将来を切り拓いていく力を身に付け、幸せな人生を歩んでいくためであり、また同時に、家族を、友達を、地域や社会の人々を幸せにするためなのだ。皆さんの発表は、学ぶことの意味をあらためて教えてくれているようでした。
 今年度は、本校がコミュニティ・スクールの取組を始めて十年目の年でもありました。十一月に開催した「コミュニティ・スクール十周年記念事業」の実行委員長を務めてくれた和泉宏さんが次のように述べています。
 「私は、ふるさと浅江に誇りをもっています。そうした誇りは浅江のまちや人からもらったものだと思っていました。しかし、今あらためて振り返ると、それだけではないことに気づきました。浅江のまちや人とかかわったからこそ、そうした誇りが自分の中に生まれたと言えるのではないかと。誇りは、自分でつくるものではないでしょうか」。
 皆さんの心の中にも、きっと、この「誇り」は眠っているはずです。これからますます社会は大きく変化するでしょう。人口減少や少子高齢化、あるいは人工知能による技術革新が急速に進んでいく中で職業の在り方そのものが様変わりしていく、我々大人でさえ対応が難しい世の中と向き合っていくことになります。だからこそ、ふるさと浅江に対する「誇り」を忘れずに、これからもしっかりと学び、学んだことを生かしながら、自分の頭で物事をしっかりと考え、仲間や周りの人と協力しながら、そしてまた、人間ならではの感性を豊かに働かせながら、よりよい生き方というものを見つけていかなければなりません。平成という時代が終わりを告げようとしている中で、次の時代を創り上げていくのは皆さんであることを忘れてはなりません。
 一燈を提げて暗夜を行く、暗夜を憂うること勿れ。只だ一燈を頼め
 江戸時代の儒学者、佐藤一斎の言葉です。一燈とは、一はりの提灯のことです。「どんな人間であれ、暗い夜道を歩くとき、前の見えない道を歩むとき、不安に感じるものである。しかし、夜道の暗さに嘆き悲しむのではなく、只だひたすらに自分の心の中にある燈を頼りにして迷わず進め」と、この言葉は教えています。
 どうか、本校を巣立ったのちも、「真心をもって事を成す」ことを全ての基本とし、だからこそ数々の成果を生み出してきた本校での日々を思い出し、どのような困難な状況に置かれたときでも、己の信ずるところを心の燈として、一人ひとりが力強く歩んでほしいと願っています。
 いよいよ「船出」の時となりました。新しい門出には、常に期待とともに不安が同居しているものです。しかし、「十五歳の旅立ち」とは、若さとチャレンジの精神に溢れたものであってほしい。これまでに各自が培ってきた力こそが、新しい旅路へのコンパスです。どうか、道を見失いそうになった時には、そのコンパスを頼りに、「誠」を尽くし、一人ひとりが目標に向かってしっかりと舵を切ってください。私たちは、いつまでも皆さんを応援しています。
 終わりになりましたが、卒業生並びに本日ご臨席を賜りました皆様方のご健勝とご発展を祈念し、式辞といたします。

                                     平成三十一年三月九日
                                       光市立浅江中学校長  伊藤幸子




バナースペース




blogbanner

リンク集

浅江小学校公式ホームページ
浅江コミュニティ協議会ホームページ
虹ヶ浜美術館

光市立浅江中学校

〒743-0047
光市花園2-1-1

TEL 0833ー72ー0027
FAX 0833-72ー8562