校長室

校長(河本 政之)より


【令和6年度 第78回卒業証書授与式 式辞】2025.03.07

 虹ケ浜から届く風が温かみを増し、校庭の木々の芽もほころびはじめ、たしかな春の息吹を感じる今日の良き日、本校第七十八回卒業証書授与式が、保護者の皆さま、来賓の皆さまと共に挙行できる歓びをひしひしと感じています。
 132名の皆さん、卒業おめでとう。先程、皆さんが手にした卒業証書には、仲間とともに過ごした様々な思いが刻み込まれており、かけがえのない三年間の重みを感じていることと思います。今日のみなさんの姿からは、やり遂げた達成感、乗り越えてきた自信と決意が伝わってきます。
 みなさんは、学校のリーダーとして、またフォロワーとして、皆で支え合い多くのことにチャレンジしてきました。常に手本となり下級生をリードしてきました。その背中を追った二年生も一年生も立派に成長しています。皆さんは、この浅江中に、 共に創りあげる「共創」という確かな土台を築くとともに 先輩を目指すという「憧れの文化」を一層高めてくれました。ありがとう。
 3年間の生活の中には、辛く放り出したくなる時もあったことでしょう。しかし、みなさんはやり遂げました。そして 物事は「結果だけ」ではなく「努力の過程」や「感謝の気持」が大切であることを学びました。ぜひ今日は「ありがとう」の言葉を素直に表現して、支えてくれた仲間や先生 地域や家族の方々に、気持を言葉にして伝えてください。みなさんの成長を心から嬉しく思います。
 さて、皆さんには機会を捉えながら「夢や目標をもつことの大切さ」について 私なりの考えを述べてきました。人は何かしらの夢や目標に向け、前へ!前へ!と歩みを重ねていくことで人生の大きな糧とすることができると私は思っています。この歩みの積み重ねが皆さんの「可能性」を大きく広げていきます。可能性とは、「未来の能力・力」のことです。現在の能力・力で「できる できない」を判断してしまっては「新しい事や困難なこと」はいつまでたっても成し遂げられません。自らの可能性を信じ「成せばなる」と熱く心を燃やし続けてください。喜びや幸せは誰かが運んできてくれるものではありません。「人のせいにしない生き方」「人生の主人公は自分なんだ」という気持ちでチャレンジを続けてください。
 ただ、今は何もやりたいこともないし夢も見つからない。そんな人もいるでしょう。しかし、焦る必要はありません。これから先に出会うこと、出来ることはたくさんあります。人生は、予測不可能なことのほうが多いですし、出会う人々や遭遇する出来事の影響を受け続けるものです。夢や目標という言葉に縛られるのではなく、今の自分をしっかりと受け止め、「気づき・考え・行動」することで、自分ならではの道のりを自らのペースで歩み続けてください。
みなさんが今飛び立とうとしている大空は、時には嵐になることもあるでしょう。そんな時はゆっくりと立ち止まり、翼を休めることも大切です。その際、忘れてはならないことは、みなさんは決して一人じゃないということです。温かく見守ってくれる家族がいます。仲間も先生も地域の方々もいます。そして前向きに夢に向かい努力を続ける人には、必ず応援してくれる人が現れるものです。ですから安心して堂々と進んでいきましょう。
 保護者の皆様に申し上げます。お子様のご卒業、誠におめでとうございます。長くも、そしてあっという間にも感じられる義務教育の九年間だったことと思います。本日のお子様の晴れの姿に感慨ひとしおのことと存じます。ごらんのとおり、たくましく立派に成長されました。しかし、これからの道のりもなお遠いものでございます。今後も一層の励ましとご指導を賜りますようお願いいたします。
 結びに、保護者のみなさま、来賓のみなさま、本校の伝統を受け継ぐ在校生の皆さんとともに、第78期卒業生全員の輝かしい未来に夢を託し式辞といたします。


【令和6年度前期終業式 話の骨子】 2024.10.10
① 厳しい暑さも落ち着き、秋の到来を感じる中、明日で『前期』が終了します。前期を振り返ってみて、みなさんはどんな思いを持っているでしょうか。それぞれの立場や状況により、違いはあるかと思いますが、みなさんは確実に成長しています。これからも自信をもってチャレンジを続け、『文化・スポーツの秋』『実力をつける秋』を満喫してほしいと思います。
② さて、みなさんは、この『三智』という言葉をご存じでしょうか。これは、明治から昭和にかけて活躍した、文豪 島崎藤村が残した言葉で、「人の世には三智がある。学んで獲得する智、人と交わって獲得する智、自らの体験によって獲得する智がそれである。」というものです。
 この言葉は、現在の学びにおいても、とても重要なものであると私は考えています。授業に積極的に参加し、さらに、自分から本を読んだり、色々な方法で調べたり、話を聞いたりして学び、人との交流や、実際に体験してそれを経験に高めることで、価値ある知恵や知識が獲得されると思います。
 みなさんの『心のエンジンを大いに駆動』させながら、充実した学びにも、ぜひともチャレンジして欲しいと思います。
③ さあ、15日(火)からは、いよいよ後期が始まります。これからの、学校生活、人権尊重を基盤とて、(豊かな心と主体的に対応できる知恵を獲得しながら、)★エージェンシーの獲得、つまり『気づき・考え・行動できる』力を伸ばしていくことで、ウェルビーイング(よりよい状態を)高め、日々の活動に一層ワクワクしながら取り組んでいきましょう。
 皆さんの、活躍と大いなる飛躍を楽しみにしています。


【令和6年度前期始業式 話の骨子】2024.04.08
 「つながり日本一の学校」浅江中学校に着任し、私自身、とてもワクワクしています。
  皆さんともに、多くのことにチャレンジしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 その際に、大切にして欲しいことを確認しておきます。それは「あさなえ学園」の目標と15歳の浅江っ子像です。
目標は
 ①エージェンシーでもある 「気づき・考え・行動できる」です。
 授業や部活動をはじめとした、全ての学校教育活動は、みなさんが「気づき・考え・行動できる」力、エージェンシーを育むためにあります。
 ②15歳の浅江っ子像、
  ○自分に自信がもてる子ども(自律)
  ○地域が好きな子ども(尊重)
  ○人とつながり、ふれあう子ども(創造)
 には、みなさんの、さらに、みなさんのまわりの多くの人々の幸せ、ウェルビーイングを高める姿があります。

 これからの一年間、みなさんがどれだけ目標、15歳の浅江っ子像に近づけるか楽しみにしています。
確実に着実に「前へ 前へ」、歩みを進めていきましょう。


【入学式 式辞】2024.04.08
 119名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
 保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。また、本日ご参列頂きました地域の皆様に厚くお礼を申し上げます。
 『光れ 輝け 浅江っ子』のもと、みなさんは小学校の6年間で大きく成長してきました。この土台をもとに、これから始まる中学校の3年間で、自信をもって充実した生活を重ね、一層成長してほしいと思います。それを実現させるためには、自分自身や身の回り、さらには地域の課題に「気づき、それを解決するために考え抜き、責任ある行動」を起こさなければなりません。つまり、自分自身や学校、地域を良くするために『気づき、考え、行動できる』力をつけることによって、充実した中学校生活を手に入れることができます。学校生活が充実すれば、「自分が好き、学校が好き、地域が好き」といえるはずです。少々失敗しても、そこから次につながる手応えを感じ、自信が高まっていくはずです。
 発明王として有名なエジソンは次の言葉を残しています。「私は失敗したことがない。唯、1万回の上手くいかな方法を知っている」自信をもって、チャレンジを重ねていくことで、友達だけでなく、先輩や先生方、さらには地域の方々と関わることが、楽しいと思えるはずです。
 みなさんが、そんな気持ちで、たった3年間しかない中学校生活を送るために浅江中学校はあります。
 さあ、勇気を持って、今、ここから、義務教育最後の3年間の一歩を踏み出しましょう。
 入学おめでとう。


浅江中学校の概要

創立
1947年5月1日
所在地
〒743-0047 山口県光市花園2丁目1-1
TEL   0833ー72-0027  /  FAX   0833ー72ー8562
生徒数(令和6年度)2024.04.05 現在
1年生  119名
2年生  126名
3年生  132名
  合計 377名